プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2012/04/13 (Fri)
詩
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で
ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから
産まれてくる、ということに
ここにいる、ということに
僕らは勇気を持って
臨んだはずだった
指の隙間から
言葉がこぼれ落ちる
子どもたちが楽しそうに
守られない約束をする
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2012/04/10 (Tue)
詩
神様が横断歩道を渡っていた
スーパーの買い物袋をぶら下げていた
どこい行くんですか、と聞くと
世界中、と答えた
袋から頭を出している長ネギを見て
夕食は寄せ鍋がいいかな、とも思ったけれど
大切な約束を誰かとしていた気がして
慌てて帰った
2012/04/08 (Sun)
詩
かくれんぼの鬼になって
数を数える
風は吹く
髪に、顔に、肩に、影に
片側通行の海岸通りを
傘が飛ばされて、わたしは
過去を軽くしようと思う
限られた時間と
可能性の中で
家族が遠くから呼ぶ
帰る支度を始める
2012/03/26 (Mon)
詩
壊れない名刺を刷った
どんな道具を使っても
壊せなかった
時々きらきらと光って
きれいなもののように
良い匂いがした
今日はこれをもって
お得意様回り
でも名刺の真ん中にあるのは
知らない人の名前なので
知らない人の話しかできない
2012/03/23 (Fri)
詩
ひまわりの振りをして
きみが咲いている
太陽の方を向いて
きれいに咲いている
ぼくは影の振りをして
地面に横たわる
こうしていると何だかとっても
時間の無駄だね
無駄だから
愛しいものばかり
増えて困るね
2012/03/21 (Wed)
詩
速度の中を歩く
壊れた体温計を
脇の下に挟んだまま
街には乾燥注意報が出ている
人が乾燥に注意している
拾い物が拾われてる
忘れ物が忘れられてる
ポケットに階段
指で降りる
誰も知らない
指で降りる
きみに似た人を探す
本当はきみを探しているのに
街外れで速度は終わり
普通の中を歩き始める
2012/03/20 (Tue)
詩
身体と言葉の境界に沿って
路面電車が夜を走る
ミルクをつなぐ、世界はまだ
つぶやきをやめない
みんな季節
みんな瞬間
みんな波、その動き
みんないつか
割れていきたい
呼気と吸気が交差する
駅はひとつずつ眠り始める
こぼれる文字、風になる文字
ぼくは手帳の
かすれた罫線になる
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