プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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たーちゃん
僕は「たもつ」だから
君は僕を
たーちゃん
と呼ぶ
たーちゃん、それとって
たーちゃん、あれしまって
たーちゃん、どう思う?
君の声に
溶けかかった僕は
瞬時に境界線を取り戻して
僕と僕でないものは識別される
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吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった
よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで
そんな僕はまだ
きみに謝りたかった


ポエムだよ!全員集合!
チャンチャラチャンチャンチャンチャンチャーン
オーッス!声が小さい!
博物館の一番隅で
そうつぶやいたら
僕の知らないどこかの庭に
春の花が咲いた
チャンチャラチャンチャンチャンチャンチャーン
オーッス!声が小さい!
博物館の一番隅で
そうつぶやいたら
僕の知らないどこかの庭に
春の花が咲いた


コーヒーをいれました
二杯
一杯はわたしのために
そしてもう一杯はあなたのために
並木のイチョウは黄色く色づき
風が吹くと何かの音をさせる季節
けれども窓は閉じられていて
見ることも聞くこともできませんでした
一口含み
ああ、幸せだ
というあなたの言葉の意味がわからなくて
視線をテーブルに落としました
テーブルクロスの絵柄はカエルでした
彼らはオタマジャクシの時期を知りません
描かれたときから
すでにカエルだったから
どうしてこんなものを買ったんだろう
って
そんなことばかり考えているわたしに
コーヒーのことは言ってほしくなかった
二杯
一杯はわたしのために
そしてもう一杯はあなたのために
並木のイチョウは黄色く色づき
風が吹くと何かの音をさせる季節
けれども窓は閉じられていて
見ることも聞くこともできませんでした
一口含み
ああ、幸せだ
というあなたの言葉の意味がわからなくて
視線をテーブルに落としました
テーブルクロスの絵柄はカエルでした
彼らはオタマジャクシの時期を知りません
描かれたときから
すでにカエルだったから
どうしてこんなものを買ったんだろう
って
そんなことばかり考えているわたしに
コーヒーのことは言ってほしくなかった


そう言えば
そんなことを考えるのは
早春のほんの一瞬
少し違う方向から風が吹くときだ
僕は考えた結果を
○と×で星取表におとしていく
そしてまた
そんなことを集めるための
一年が始まる


背中国の背中法廷では
今日も背中裁判が開かれている
背中!
裁判長の素晴らしい判決に
原告も被告も
手をとり歓喜の涙に
背中を震わせている
背中国の人々の背中に当たる日の光は
いつもあたたかい
冬でもあたたかい
今日も背中裁判が開かれている
背中!
裁判長の素晴らしい判決に
原告も被告も
手をとり歓喜の涙に
背中を震わせている
背中国の人々の背中に当たる日の光は
いつもあたたかい
冬でもあたたかい


公園のイチョウも
すっかり葉を落とした
人は生きるために忘れる
と、いうけれど
僕のこれからが忘れる一方ならば
それを悲しいと感じないことが
むしろ悲しい
濁った白のベンチ
老人が一人、知らない地方の言葉で
うたを歌っている
少し暖かい日の溜まる場所に
僕はまだ忘れていないものを並べる
何でこんなものを
と思うものまで
いくつか大事にとってあって
自分でも可笑しかったかもしれない
すっかり葉を落とした
人は生きるために忘れる
と、いうけれど
僕のこれからが忘れる一方ならば
それを悲しいと感じないことが
むしろ悲しい
濁った白のベンチ
老人が一人、知らない地方の言葉で
うたを歌っている
少し暖かい日の溜まる場所に
僕はまだ忘れていないものを並べる
何でこんなものを
と思うものまで
いくつか大事にとってあって
自分でも可笑しかったかもしれない