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こっそりと詩を書く男の人
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HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2004/01/05 (Mon)

たーちゃん
僕は「たもつ」だから
君は僕を
たーちゃん
と呼ぶ
たーちゃん、それとって
たーちゃん、あれしまって
たーちゃん、どう思う?
君の声に
溶けかかった僕は
瞬時に境界線を取り戻して
僕と僕でないものは識別される

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2004/01/04 (Sun)

吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった

よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで

そんな僕はまだ
きみに謝りたかった


2004/01/02 (Fri)
今、この瞬間
広大な宇宙のどこかで
サルが一本のマジックペンを拾った

2004年

こうしてまた一つ
新たな旅が始まったのだ
2003/12/28 (Sun)
ポエムだよ!全員集合!
チャンチャラチャンチャンチャンチャンチャーン
オーッス!声が小さい!

博物館の一番隅で
そうつぶやいたら
僕の知らないどこかの庭に
春の花が咲いた

2003/12/26 (Fri)
コーヒーをいれました
二杯
一杯はわたしのために
そしてもう一杯はあなたのために

並木のイチョウは黄色く色づき
風が吹くと何かの音をさせる季節
けれども窓は閉じられていて
見ることも聞くこともできませんでした

一口含み
ああ、幸せだ
というあなたの言葉の意味がわからなくて
視線をテーブルに落としました

テーブルクロスの絵柄はカエルでした
彼らはオタマジャクシの時期を知りません
描かれたときから
すでにカエルだったから

どうしてこんなものを買ったんだろう
って
そんなことばかり考えているわたしに
コーヒーのことは言ってほしくなかった


2003/12/25 (Thu)

そう言えば
そんなことを考えるのは
早春のほんの一瞬
少し違う方向から風が吹くときだ
僕は考えた結果を
○と×で星取表におとしていく
そしてまた
そんなことを集めるための
一年が始まる

2003/12/24 (Wed)
慈しんだ
あの空を
この朝を
食卓のピーナッツバターを
素晴らしい、素晴らしいと言っても
それを咎める者など
誰もいなかった
2003/12/24 (Wed)
背中国の背中法廷では
今日も背中裁判が開かれている
背中!
裁判長の素晴らしい判決に
原告も被告も
手をとり歓喜の涙に
背中を震わせている
背中国の人々の背中に当たる日の光は
いつもあたたかい
冬でもあたたかい
2003/12/17 (Wed)
公園のイチョウも
すっかり葉を落とした
人は生きるために忘れる
と、いうけれど
僕のこれからが忘れる一方ならば
それを悲しいと感じないことが
むしろ悲しい

濁った白のベンチ
老人が一人、知らない地方の言葉で
うたを歌っている
少し暖かい日の溜まる場所に
僕はまだ忘れていないものを並べる

何でこんなものを
と思うものまで
いくつか大事にとってあって
自分でも可笑しかったかもしれない

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* ILLUSTRATION BY nyao *