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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2025/06/21 (Sat)
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2003/11/28 (Fri)
明日のことなんて知らないさ
とばかりに少年がスケボーで疾走していたころ
少女は夏休みの宿題を終えたところだった
秋になり
少年が少女に恋をしたころ
少女は別のところで
愛と愛に似たものの違いについて
考えていた
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2003/11/25 (Tue)
内地に赴いた息子から手紙がくると
男は目の見えなくなった妻に
いつも読んで聞かせる

内地ではいくつかの戦いがあって
息子はもうこの世にはいなかったけれども
友人が時々
本当に息子がそうするかのように
本当に時々
その老夫婦のために代筆をしている

この物語に悪人は登場しない代わりに
さみしい人も登場しない
ただ手紙を運ぶ配達員だけが
時々
本当に時々
ふと、さみしいとつぶやいて
冷たい両手に息をはくくらいで


2003/11/25 (Tue)
夜遅くまで

の生える音を
聞いていたね
横ぼうのあたりがつっかえたけど
それでも最後には



として立派だったね
翌日、きみは髪の毛を切って
僕だけ
どうしていいのかわからなかった

2003/11/23 (Sun)
世界がいつものように
退屈のようなもので満たされ始めると
ユーコやエミの声も
遠くで聞こえ始める

たんにん、うぜえ
ありえねえ
それ、やばくない?

イイクニつくってろ、ミナモトのヨリトモ
ビブンセキブンで何が止められる
愛とか言ってみろよ
オトナや
オトナになるヒト
ケータイとシンジューなんてゾっとしない

今日のコロッケ・ロール
ソースが足りなかった
から

バババババババババババ
って
小さく
くちマシンガンする

2003/11/23 (Sun)
くしゃみをしたら
身体が

の字になった

何かを見たような気がして
もう一度身体を

の字にすると
それは
くつのつま先だった

くもり空の下を
たくさんの人が歩いていた
ところどころに
小さな

があったんだよ、って
今なら
あったんだよ、って

2003/11/21 (Fri)
きっと戻る

その言葉は
僕の聞き違いだったのだろうか
君が

木と戻る

なんて

見事な枝ぶりですね
そうほめると
恥ずかしそうに
ゆさゆさ揺れるものだから
部屋は瞬く間に
葉っぱだらけになってしまう

放っておけば勝手に光合成するから
って
そんな問題じゃない


2003/11/20 (Thu)
かんぺきなかんづめ
かんぺきなかんづめ
かんぺきなかんづめ

忘れていた呪文をふと思い出して
となえてみる
何が起こるのか、どきどきしていたら
缶詰が三つ出てきて
しかもそれは
完璧だった

肝心の
缶きりを出す呪文が思い出せなくて

かんぺきなかんきり
かんぺきなかんきり
かんぺきなかんきり

となえてみたけど
缶きりは出てこない
かわりにどこかで
カチリ
という音

この部屋で何かが起こったのは確かだ

2003/11/18 (Tue)
うっすら
ふりつもる
それは
うそ
もしくは
うそ
っぽいもの

あなたからの手紙

は、いつものように
うつくしく
わんきょくして


2003/11/18 (Tue)
列車から降りると
駅の周りは一面

の花でいっぱいだった
若い駅員が鉢植えの

の花に水をあげている
あれはきっと
春と呼ばれる季節だったに
ちがいない
君が僕のてのひらに

と、小さく書いたのも

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* ILLUSTRATION BY nyao *