プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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君を想っている
君を感じている
君は僕が生まれてきた時
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえ遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい
君を感じている
君は僕が生まれてきた時
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえ遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい
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窓をひとつひとつ
捨てた
魚のうろこを剥ぐ時のような
つうっとした痛みも無く
部屋はほのかな幸せとともに
凪いだまま夕闇へと
進行していた
それから壁に
偽物の窓を描き
美しい景色を描いていく
誰からも愛されない子など
どうかいませんように
そう願ったのも
それで最後だった
捨てた
魚のうろこを剥ぐ時のような
つうっとした痛みも無く
部屋はほのかな幸せとともに
凪いだまま夕闇へと
進行していた
それから壁に
偽物の窓を描き
美しい景色を描いていく
誰からも愛されない子など
どうかいませんように
そう願ったのも
それで最後だった


水戸黄門の印籠がミトコンドリアになった、と昼のニュースで
これがミトコンドリアです、と書いた近く日直の僕の名がある
明日からあなたが使うベッドを夜中に一人で組み立てている
きみが時間ばかりを気にしている婚姻届を出しに行く朝
トランシーバーに呼びかけてる「マザー、マザー、わたしここで息してる」
ねえ、窓の外ミトコンドリアが降ってるよ、むかし見た雪みたいに
これがミトコンドリアです、と書いた近く日直の僕の名がある
明日からあなたが使うベッドを夜中に一人で組み立てている
きみが時間ばかりを気にしている婚姻届を出しに行く朝
トランシーバーに呼びかけてる「マザー、マザー、わたしここで息してる」
ねえ、窓の外ミトコンドリアが降ってるよ、むかし見た雪みたいに


セミの抜け殻を
たくさん集めて帰った
何となく
母にほめてもらえる気がした
母はパズルのピースが足りない
と探していた
父は受話器を握り
そこをなんとかお願いします
そう繰り返しながら
何度もお辞儀をしていた
時間になると皆で夕食をとった
三つ違いの兄が一回おかわりをした
セミの抜け殻が置きっぱなしになっている
暗い玄関の明るい明日を
僕は思った
たくさん集めて帰った
何となく
母にほめてもらえる気がした
母はパズルのピースが足りない
と探していた
父は受話器を握り
そこをなんとかお願いします
そう繰り返しながら
何度もお辞儀をしていた
時間になると皆で夕食をとった
三つ違いの兄が一回おかわりをした
セミの抜け殻が置きっぱなしになっている
暗い玄関の明るい明日を
僕は思った


立ってる君、座っている僕、違う遠さの水平線を見てる
洗濯物干しといて私ちょっと銀行強盗してくるから
ごめんなさい、なら何度でも言います。謝罪と反省はただなので
してやれなかったことをしてあげる、今度は僕があなたを産むから
赤とんぼ、と笑ってさした指先を今朝ぼくは包丁で切った
君といつか見た夕日は忘れない、たとえ君を忘れたとしても
洗濯物干しといて私ちょっと銀行強盗してくるから
ごめんなさい、なら何度でも言います。謝罪と反省はただなので
してやれなかったことをしてあげる、今度は僕があなたを産むから
赤とんぼ、と笑ってさした指先を今朝ぼくは包丁で切った
君といつか見た夕日は忘れない、たとえ君を忘れたとしても


さよならと書けずにsayonaraと書く僕らのポエムは今日も悲しい
鼻のにきびをさっきから気にしてるあなたは僕の大切な人
誰にも食べさせないよと子牛を抱きしめ泣いた従兄弟と二人で
ポストにお辞儀ができるようになった祖母にマフラーを買って帰る
空を描くといつもはみ出してしまう地図にソ連がまだあった日
ほら、海が見えてきたよ、君が生まれた街でいつか僕も死にたい
鼻のにきびをさっきから気にしてるあなたは僕の大切な人
誰にも食べさせないよと子牛を抱きしめ泣いた従兄弟と二人で
ポストにお辞儀ができるようになった祖母にマフラーを買って帰る
空を描くといつもはみ出してしまう地図にソ連がまだあった日
ほら、海が見えてきたよ、君が生まれた街でいつか僕も死にたい


どこにも行かないバスに乗りたい。君の拙いお弁当を持って。
雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭
家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る
ノックの音に玄関を開けると私の知らない植物だった
走れなくなったバスを抱えて腕のあるバスはどこまでも走る
あと一センチ鼻が長かったら、と泣いた象に良く似た生き物
誰かの落としたビー玉が床で転がってる今日も最終バス
雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭
家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る
ノックの音に玄関を開けると私の知らない植物だった
走れなくなったバスを抱えて腕のあるバスはどこまでも走る
あと一センチ鼻が長かったら、と泣いた象に良く似た生き物
誰かの落としたビー玉が床で転がってる今日も最終バス


振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること
振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること
多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛なのか
また
振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること
振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること
多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛なのか
また
振り返る


ベッドが泣きべそをかきながら
部屋の中をうろうろしていた
寝ぼけて
もう何が何だかわからないのだ
思わず笑いそうになったけれど
どの引き出しが口なのか
自分でも判別がつかなかった
部屋の中をうろうろしていた
寝ぼけて
もう何が何だかわからないのだ
思わず笑いそうになったけれど
どの引き出しが口なのか
自分でも判別がつかなかった