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こっそりと詩を書く男の人
  プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2025/06/18 (Wed)
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2006/04/23 (Sun)
のきしたで れいぞうこが
くびをつっていた
おかげでれいぞうこの
くびのばしょがわかった
ああ でももうおそいね
なぞも あいすも
とけないままがいい

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2006/04/23 (Sun)
わたしはうみです
ならば さぞおきれいでしょうね
いえ それほどでも
そんなにちようびのまひるから
さんねんかん
ぼくのいとしいこいびとは
かえってこない
2006/04/23 (Sun)
たべかけのくっきいに
ゆうひのはがた
これは いったいぜんたい
こんせいきさいだいの なぞですぞ
そういった はかせのくちもとから
うつくしいゆうひが こぼれてる

2006/04/23 (Sun)
六両編成の列車を乗せて
たくさんの人が
踏み切りを通過する
誰が辛い、とか
そういう話ではなく
見届ける、
それがその時の
僕の責務だった
唐突に
「西インド諸島!」
そう叫びたい衝動に駆られ
「夕焼け!」
と叫ぶ
最後尾の人が同じ口の形をして
手を振ってくれた
数年前に友だちの一人が出した
なぞなぞの答がわかったのだ
2006/04/19 (Wed)
四つの脚をたて
温度の低い床に
椅子が停泊している
いつまでも出航しないのは
その方法を忘れてしまったから
ではなく
航行すべき海が
椅子の内に広がっているからだ
水が溢れ出さないように
今日も椅子は自らを
固く閉ざしている
それでも時々
波が白く砕けると
その背もたれを湿らせ
わたしの海へと
つながろうとする

2006/04/16 (Sun)
父と話がしたくて
ポケットに手を突っ込む
手を出して歩け
うん
きっとこれで
今日の会話は終わる
帰り道
夜と皮膚のけじめがつかない
2006/04/14 (Fri)
河口のある町に産まれて
背中が痒いことも
何度かあった
自分に似ているものがあれば
それだけで少し嬉しい

昔の知り合いに
夢の中で再開した
春、と呼ばれて
会話をすることなく
ふと目が覚めてしまった

お花畑のように
たくさんの花束を乗せたバスが
走っていたら
その人にも
見せてあげたかった
窓の外、古い橋が
前よりも古くなってる
2006/04/12 (Wed)
傘にたくさんの
好きな模様を描いて
それからその後
他に無い、の

こんな日は
幸せに
誰ひとり
死ななくていい

美味しい珈琲だ、ね
これはきっと
朝から何も
降りてないみたいだ

2006/04/09 (Sun)
横顔しかない女の人が
管理事務所の壁に
縦書きの落書きをしている

ビニル袋いっぱいに
梯子を詰め込んで
路地を走る子供
その影の跡を
母親が掃除しながら
やはり走る

隣の小さなアパルトマンでは
ボイラー技師が
昨日と今日との辻褄合わせに
余念がない

そんなバナナ、なんて
まだ言っているのだろうか
あなたは言葉で

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* ILLUSTRATION BY nyao *