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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
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男性
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1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2007/11/18 (Sun)
 
 
自転車はその肢体を空気の隅々まで伸ばし
僕らのささやかな会話は言葉を放棄して
水の海になってしまった
沖へとゆっくりこぎだして行く
すでに失ったペダルを懸命に踏みながら

陸のいたる所では子供たちが
椅子の脚を折り続けている
そうしていればいつの日か大人になれる
そんな優しいお伽噺に
子供たちはいつも守られている

僕はあなたの身体の隙間にそっと指を入れる
どこかにまだ先週末に終わった懐かしい
戦争の記憶があるはずだった
生きる速度で人は死に
死ぬ速度で人は生きた
僕らはその間小さな工場で
確かに数を数えていた

波にさらわれて自転車はハンドルを失った
車輪を失い
サドルを、荷台を、フレームを順番に失っていった
それでも自転車は自転車であり続けようとするので
もう何も答えられない
 
 
 
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お久しぶりです
 私はもう海に出ているつもりなのですけれど。
 もしかしたら、まだおとぎ話を信じているのかも知れません。
 本当は許し難いのに、子どもにとっては優しい肌触りのおとぎ話。

 まだ、失うはずのものも失っていないのかも知れません。

 今日も、良い詩をありがとうございました。
愛子(なるこ) URL 2007/11/18(Sun)21:47:17 編集
祝詞
拝読しました
わたしのとなりにあなたがいる、あったかいことばです。それだけでしあわせなのに私チャンバラ続きの日々で、どこで気をぬきどこで一突きすればいいのかわからなくの繰り返しに
深雪 2007/11/19(Mon)13:19:51 編集
コメントありがとうございます
>愛子さん
お久しぶりです。blogを移転してからは初めてでしょうか。
感想ありがとうございます。
「失うはずのものも失っていない」
というのは胸にツンとくる言葉でした。

>深雪さん
我が家もチャンバラばかりですよ(笑)
たもつ 2007/11/20(Tue)02:17:59 編集
無題
美しいお話だな~と思いました。
本当は悲しいお話のように思いますが。
悲しいというと、
生きることが悲しくなる気がして・・・
『生きる速度』に納得です。
シュガー・ソレイユ 2007/12/07(Fri)09:10:28 編集
>シュガー・ソレイユさん
こんにちは。感想ありがとうございます。
生きることは悲しいことだと思いますが、逆にそう思えると、意外と悲しくないものです。
あることをあるがままに受け止められたら良いのですが…
たもつ 2007/12/07(Fri)12:05:41 編集
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