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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2017/11/22 (Wed)
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2005/05/26 (Thu)
一限目 数学
 ただ何事も無かったかのように
 男は黒板に数式を書き足していく
 黒板がすべて埋まると消して
 再び数式を書き始める
 数人の未成年がノートに書き写していくが
 誰も男の背中を思い出さない
 その間にも校庭の隅に百葉箱はあって
 やはり何事も無い
 近くにはどこまで行っても交わらない直線のように
 幾つかの影が平行に並んでいる


二限目 現代文
 教えるべき男は膨張する宇宙に足をとられて遅刻
 教室の中央では蟻が行列を作っていて
 日直の一人が涙を流しながら順番に潰している
 部屋には潰された蟻の臭いが充満し
 誰かが息を止めれば皆窒息してしまうから
 誰もが呼吸を止めない
 もう一人の日直が
 昨日転校してきた人を保健室へと運ぶ


三限目 英語
 ぬる
 ぬるぬるだねえ
 国際化の波がここまで押し寄せてきた好例だねえ
 この国際化はぬるぬるだねえ
 教卓がぬるぬるだねえ
 リピートアフタアミーがぬるぬるだねえ
 どこまで行っても救いが波みたいに続いている
 確かにぬるぬるで
 ぬるぬるでした


四限目 我が国における雇用の実態について
 大きな木の下で女と男が出会う
 二人は熱く抱擁し全裸になると
 隅々までお互いの体を舐め回す
 坂道を
 自動車の無いタイヤが転がっていく
 女も男もやがていなくなるまで
 生きた

 
昼休みそして五限目以降
 風を追いかけていく小人の足跡のように
 あっ気なく省略されて
 既に跡形もない


   酋 長「そうかもしれない」
   中年A「そうかもしれません」
   ゆう子「気安く触らないでください」


まだ教室にたどり着けない現代文の男が
赤く錆び付いたまま小さく言葉を発した

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