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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2004/10/21 (Thu)
この街にあるピアノの
ひとつひとつに
シールのようなものを貼っていく

たったそれだけのことで
君との近さや
遠さを
はかることができるのかもしれない

僕の心臓のすぐ側
台風の近づく雨の音を
君は聞いている

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2004/10/20 (Wed)
きらびやかな服を着て
きらびやかな街に出て
たまごの美味しいお店で
美味しいたまごを食べ
たまごが美味しかったと
あなたに電話をした
何て答えたのか覚えてないけれど
あの日はあなたも
どこかのきらびやかな街で
ひとりだったと思う
2004/10/20 (Wed)
今日の君を思ってたら

いつしか

昨日の君になっていた
2004/10/18 (Mon)
a)

足りない
右の手


本は昨日から
ゆっくりと
閉じられた
まま


b)

たくさんの階段や
もっとたくさんの
階段
のぼる足音や
もっとのぼらない
足音
雨よりも
言わない


c)

ヘス
 ヘス

  パス
    カル
へ,ヘスと
パスカ
      ル
かつて生まれたことのある
僕の記念に


d)

惜別に似た
君の名に
ささめいて
頬つえ
あれは
色のない
蝶 ね

2004/10/17 (Sun)
ハンガーが足りないと言って
君は洗濯物を干すことをあきらめた
日の当たる通販のカタログでは
硬い羽を持つ一匹の虫が
じっとしている
もう飛べないのだろう
僕はフライトレコーダーの角をかじり
口の中でゆっくりと溶かす
ほんの少しでも苦ければ
まだ救われた
2004/10/17 (Sun)
たった一つの君は
風のように吹いているが
たとえば
コートのフードを躍らせたり
トマトの表面にとどまる水滴に光を与えるとき
微かな掌の温もりに似た質感を残していくのだ
そう 僕らはかつて原始の海で愛を語らいもした
今はただ
君に相応しい鉛筆を削ろうと思う

2004/10/15 (Fri)
poenique「ぽえ」のコーナーで『せかい』が第一期の「年間べすぽえ」に選ばれました。
2004/10/14 (Thu)
渋谷だらけの東京を秋雨前線が通過していく
地下鉄は簡単
指先のさじ加減で喜ぶことも可能です
走れ!って ぎっ?

トルエンをやめて三年目の兄弟が叩くレジから発生した油
川の流れのように空を飛ぶ美空
全部ひっくるめて脂と呼んでも構いません

むしろ渋谷です

退屈した少女が地球儀を回すと小さな竜巻
いいえ秋雨前線のことは忘れてください
アンケートを集める調査員は普通に悲しい
悲しいってその手の中で渋谷は東京だらけに
包帯を巻くのが苦手な看護師も幸せそうでした 
と泣きくたびれた美しい横顔の祖母

だから忘れろ!って ぎっ?

ハチ公の効能を三つ速やかに述べよ
いや述べなくともよい むしろ述べるな
渋谷は刻一刻と渋谷だらけの東京だらけとなり
名もない忠犬が繁茂し 波となり 岩を砕き
109のマネキンどもは一斉にカタカタ
カタカタ カタカタと笑い出し ぎっ、ぎっ、ぎっ
その中に確かに僕はいた!

交差点で見知らぬ坊主とサーターアンダギーを食べ終わったら
御茶ノ水に帰ってもよろしいとする

2004/10/12 (Tue)
西病棟の長い廊下に湿ったモップをかけるから
清掃婦の後姿は僕の幼い娘に似ているから
寧ろそれは僕の幼い娘ではなく君に似ているから
決して君ではなかった
何度目になるというのか また「正」の字が増える


ボカァ ハラァ へったァ へったァヨォ
持っているフォークにはひとつひとつ
歯がありませんから
コツコツと叩く西病棟202号室の白い皿の上では
晴れ間が続いている 本日のお天気
このままでは湿ったグラウンドの水分もきれいに蒸発するでしょうと予報士
けれでも果てしなくリレー選手は朝飯を食べ続けるから
濁りのない右手をつきあげるゴールテープは濁っている
僕の書く「正」の字のようにどこまでも
です


その片隅には君が植えたミニトマトの畑
僕も娘も沢山のミニトマトを食べて良い
でも僕の幼い娘はミニトマトが嫌いよって嫌いだから
赤く赤くはじけてしまうから
食べる度に増えていく「正」の字はいつも湿っている


内診する若い医師の白い白い手が
僕の卵管に到達して腫れあがった卵巣をまさぐり
笑い 泣き 叫ぶごとに増えていく「正」の字
生ごみは燃えるごみとしてくださいと張り紙
捨てられないものはどうぞこちらへ
ふと朝は音を失う
ボカァ ハラァ へったァ へったァヨォ
幾分かの湿り気とともに配膳車が長い廊下の中央に止まる

2004/10/09 (Sat)
昆虫を描いてばかりいる少年が
今日は汽車の絵を描いた
たび
と口にしてみる
えい、やっ
気持ちをくしゃくしゃに丸めたい気持ちになって
余白にひどく不釣合いな
一匹のノコギリクワガタを
描いてしまった
いつものようにラジオをつけたまま眠る
放送が終わり
草野原をわたる風のようなノイズが溢れ出しても
画用紙の中で
汽車はどこにも行かない
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* ILLUSTRATION BY nyao *