プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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人は屋根をつくった
雨から家族を守らなければならない
自らの肉体を守らなければならない
濡れてはならない
濡らしてはならない
壁も柱もつくることを忘れ
屋根だけがどこまでも広がっていった
それでも夢中になって
人は屋根をつくり続けた
ところによっては
屋根が人をつくっていたが
それはおそらく
何かの手違いであった
雨から家族を守らなければならない
自らの肉体を守らなければならない
濡れてはならない
濡らしてはならない
壁も柱もつくることを忘れ
屋根だけがどこまでも広がっていった
それでも夢中になって
人は屋根をつくり続けた
ところによっては
屋根が人をつくっていたが
それはおそらく
何かの手違いであった
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こうえんの
みずのみばのしたに
にんぎょうが
おちていた
きぎの
こずえのあいだから
いっしゅん
みえたこうけいだったが
そばでは
ちいさないきものも
いのちを
いとなんでいただろう
どうして
それを
にんぎょう
としったのか
よくみれば
きっと
ひとのかたちを
していたとおもう
みずのみばのしたに
にんぎょうが
おちていた
きぎの
こずえのあいだから
いっしゅん
みえたこうけいだったが
そばでは
ちいさないきものも
いのちを
いとなんでいただろう
どうして
それを
にんぎょう
としったのか
よくみれば
きっと
ひとのかたちを
していたとおもう


そして
けんこうこつ
があり
かどを
うせつする
また
けんこうこつ
につきあたり
させつする
いきどまり
けんこうこつ
のにおいと
なめらなかな
しつかんが
ただよい
ひとはいつも
そこでおわってる
けんこうこつ
があり
かどを
うせつする
また
けんこうこつ
につきあたり
させつする
いきどまり
けんこうこつ
のにおいと
なめらなかな
しつかんが
ただよい
ひとはいつも
そこでおわってる


ひとが
ゆめを
みているの
それとも
ゆめが
ひとを
みているの
ふるい
ひょうしき
のようなものがあって
おとがしている
あのさきに
うみがあるの
ひのあたる
ちかくに
かんたんなもじが
ふりつもってる
ゆめを
みているの
それとも
ゆめが
ひとを
みているの
ふるい
ひょうしき
のようなものがあって
おとがしている
あのさきに
うみがあるの
ひのあたる
ちかくに
かんたんなもじが
ふりつもってる


犬の耳の中へと
廊下は続いている
途中、川が流れている
小さな川なので
小川なのだと思う
手前に椅子が一脚
置きっぱなしになってる
本当は小川を見て座りたいのに
ネジのようなもので固定されて
来た方を振り返るようにしか座れない
椅子が濡れていたのは
昨晩降った雨のせいかもしれないけれど
眠っていたせいもあって
雨のことはあまり覚えていない
犬の耳の外にある停留所に
バスが停まり
鉄工所で働いている人が
数名降りてくる
廊下は続いている
途中、川が流れている
小さな川なので
小川なのだと思う
手前に椅子が一脚
置きっぱなしになってる
本当は小川を見て座りたいのに
ネジのようなもので固定されて
来た方を振り返るようにしか座れない
椅子が濡れていたのは
昨晩降った雨のせいかもしれないけれど
眠っていたせいもあって
雨のことはあまり覚えていない
犬の耳の外にある停留所に
バスが停まり
鉄工所で働いている人が
数名降りてくる


べらんだでは
せんたくものが
かぜになびいていた
にわのしきいしを
あるけば
かげがおちた
さいごのひ
しらないおじさんが
ちちとはなしをしながら
いえをのあちらこちらをみて
しきりにうなずいたりしていた
おひっこしはさびしいね
くるまのなかでいうと
ませたこというねえ、と
かぞくや
てつだいのひとは
わらった
ほんとうにひっこしは
さびしかったのだとおもう
せんたくものが
かぜになびいていた
にわのしきいしを
あるけば
かげがおちた
さいごのひ
しらないおじさんが
ちちとはなしをしながら
いえをのあちらこちらをみて
しきりにうなずいたりしていた
おひっこしはさびしいね
くるまのなかでいうと
ませたこというねえ、と
かぞくや
てつだいのひとは
わらった
ほんとうにひっこしは
さびしかったのだとおもう


はざくらがきれいだった
るうとのけいさんはいつも
にがてだった
すしやにかくまわれてる
ごうとうのせんたくものにも
すずしいかぜがふいた
+
ははに
るびいをかってあげた
にせものだけど
すてきね、と
ごきげんなようすで
すかいだいびんぐした
+
はかをつくっている
るいしんが
にるいべえすのそばで
すきだったはなをそなえているあいだに
ごにんのそうしゃは
すちいるをきめた
+
はつかねずみからのでんごんが
るすばんでんわにはいっていた
にえすぎた
すきやきは
ごはんがとても
すすみます、それでは
+
はるにすごす
るくせんぶるくのあきち
にほんごのじょうずな
すいすじんと
ごりらとが
すきまをふさぎながら
るうとのけいさんはいつも
にがてだった
すしやにかくまわれてる
ごうとうのせんたくものにも
すずしいかぜがふいた
+
ははに
るびいをかってあげた
にせものだけど
すてきね、と
ごきげんなようすで
すかいだいびんぐした
+
はかをつくっている
るいしんが
にるいべえすのそばで
すきだったはなをそなえているあいだに
ごにんのそうしゃは
すちいるをきめた
+
はつかねずみからのでんごんが
るすばんでんわにはいっていた
にえすぎた
すきやきは
ごはんがとても
すすみます、それでは
+
はるにすごす
るくせんぶるくのあきち
にほんごのじょうずな
すいすじんと
ごりらとが
すきまをふさぎながら


傘の柄に書いた名前が
消えかかっていたので
それならばいっそ
消して書き直そうと思って
実際に消してみると
簡単に消えました
それからもう一度書きました
季節とかそういう話ではなく
何かに期待してはいけない
いつもその言葉のとおりでした
消えかかっていたので
それならばいっそ
消して書き直そうと思って
実際に消してみると
簡単に消えました
それからもう一度書きました
季節とかそういう話ではなく
何かに期待してはいけない
いつもその言葉のとおりでした


エレベーターの中は
どこまでもお花畑でした
見たことのあるような花ばかりだったけれど
すべての名前を言い当てることは出来ませんでした
ああこんなところまで来てしまったのだなあ
と感じて
中に入ってみると本当に
ああこんなところまで来てしまったのだなあ
と感じました
ボタンを押したその足元では
植木鉢のようなものが
壊れているところでした
どこまでもお花畑でした
見たことのあるような花ばかりだったけれど
すべての名前を言い当てることは出来ませんでした
ああこんなところまで来てしまったのだなあ
と感じて
中に入ってみると本当に
ああこんなところまで来てしまったのだなあ
と感じました
ボタンを押したその足元では
植木鉢のようなものが
壊れているところでした


とりが
わたしをねむり
わたしが
とりをねむる
しんや
ばすか
とらっくか
おおきなくるま
のようなものが
いえのまえを
はしっていった
とりや
わたしが
めをさましたりゆうは
それだけだったのか
かくしんは
なかった
わたしをねむり
わたしが
とりをねむる
しんや
ばすか
とらっくか
おおきなくるま
のようなものが
いえのまえを
はしっていった
とりや
わたしが
めをさましたりゆうは
それだけだったのか
かくしんは
なかった