プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
知らない顔ばかりだった
乗れないことがわかると
次のバスを待つかのように
みな同じ目をして
うずくまった
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
知らない顔ばかりだった
乗れないことがわかると
次のバスを待つかのように
みな同じ目をして
うずくまった
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東京行きの列車が
一番線のホームに到着する
あれに乗ればトーキョーまで行けるのね
娘は言った
うん、行けるよ
行きたいな、トーキョー
この間の日曜日みんなで行ったじゃないか
うううん、行ってないよ
大きなデパートで買い物しただろう
だって、あれ、シンジュクだったもん
その口調も表情も
大人をからかってるふうではなかった
この季節に吹き始める涼しい風が
娘や僕の頬をなでて
遠くに去っていくのがわかる
シンジュクだったもん
もう一度娘は言った
今度は幼い僕を
からかっているかのようだった
一番線のホームに到着する
あれに乗ればトーキョーまで行けるのね
娘は言った
うん、行けるよ
行きたいな、トーキョー
この間の日曜日みんなで行ったじゃないか
うううん、行ってないよ
大きなデパートで買い物しただろう
だって、あれ、シンジュクだったもん
その口調も表情も
大人をからかってるふうではなかった
この季節に吹き始める涼しい風が
娘や僕の頬をなでて
遠くに去っていくのがわかる
シンジュクだったもん
もう一度娘は言った
今度は幼い僕を
からかっているかのようだった


ベッドとどうろのちがいについて
ベッドはみじかい
どうろはながい
どうろはくるまがとおる
ベッドはくるまがとおることもある
ベッドはたべられない
どうろもたべられない
ベッドもどうろも るすばんにふむき
ベッドはせんちょうが ゆめをみるところ
どうろはせんちょうの ゆめにでてくるところ
ベッドはみじかい
どうろはながい
どうろはくるまがとおる
ベッドはくるまがとおることもある
ベッドはたべられない
どうろもたべられない
ベッドもどうろも るすばんにふむき
ベッドはせんちょうが ゆめをみるところ
どうろはせんちょうの ゆめにでてくるところ


ぼくは りんごをそうぞうします
あなたは そうぞうのなかで
それをたべてください
そんなぼくらを
どこかの だれかが
そうぞうしています
さあ いまのうちに!
ふたりでばしゃにのって
いちばんとおくのうみまで
いってしまおう
あなたは そうぞうのなかで
それをたべてください
そんなぼくらを
どこかの だれかが
そうぞうしています
さあ いまのうちに!
ふたりでばしゃにのって
いちばんとおくのうみまで
いってしまおう