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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2003/11/25 (Tue)
夜遅くまで

の生える音を
聞いていたね
横ぼうのあたりがつっかえたけど
それでも最後には



として立派だったね
翌日、きみは髪の毛を切って
僕だけ
どうしていいのかわからなかった

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2003/11/23 (Sun)
くしゃみをしたら
身体が

の字になった

何かを見たような気がして
もう一度身体を

の字にすると
それは
くつのつま先だった

くもり空の下を
たくさんの人が歩いていた
ところどころに
小さな

があったんだよ、って
今なら
あったんだよ、って

2003/11/21 (Fri)
きっと戻る

その言葉は
僕の聞き違いだったのだろうか
君が

木と戻る

なんて

見事な枝ぶりですね
そうほめると
恥ずかしそうに
ゆさゆさ揺れるものだから
部屋は瞬く間に
葉っぱだらけになってしまう

放っておけば勝手に光合成するから
って
そんな問題じゃない


2003/11/20 (Thu)
かんぺきなかんづめ
かんぺきなかんづめ
かんぺきなかんづめ

忘れていた呪文をふと思い出して
となえてみる
何が起こるのか、どきどきしていたら
缶詰が三つ出てきて
しかもそれは
完璧だった

肝心の
缶きりを出す呪文が思い出せなくて

かんぺきなかんきり
かんぺきなかんきり
かんぺきなかんきり

となえてみたけど
缶きりは出てこない
かわりにどこかで
カチリ
という音

この部屋で何かが起こったのは確かだ

2003/11/18 (Tue)
うっすら
ふりつもる
それは
うそ
もしくは
うそ
っぽいもの

あなたからの手紙

は、いつものように
うつくしく
わんきょくして


2003/11/18 (Tue)
列車から降りると
駅の周りは一面

の花でいっぱいだった
若い駅員が鉢植えの

の花に水をあげている
あれはきっと
春と呼ばれる季節だったに
ちがいない
君が僕のてのひらに

と、小さく書いたのも

2003/11/18 (Tue)

と目が合って
そのクルリンとしたところの穴が

の目だと初めてしった
とりあえず

っと
驚いて
それから
もう
夜だった


2003/11/10 (Mon)



であるために分離された
二本の線のことである

だから


いつまでも悲しい

そう思っていた少女は
ある日星になった

それからこの世界では

を見て涙するものは
いなくなった
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* ILLUSTRATION BY nyao *