プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
56
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2010/03/17 (Wed)
詩
夕方の公園で男が一人
ブランコをこいでいる
くたびれた感じのスーツを着て
サラリーマンのようにも見えるけれど
首から上に頭は無い
代わりに
水の入った水槽が乗っかっている
水槽の中には小さな魚が一匹いて
銀色の横腹を見せながら泳いでいる
溢れそうになりながらも
水槽から水をこぼすことなく
男はブランコをこぐ
こんな時間にスーツ姿の男が、とは
おそらく何か訳有りなのだろう
やがて男はブランコを止めて
公園を立ち去る
降りる時にこぼれた一滴の雫が涙に見えたのは
僕のつまらない感傷かもしれない
男の後を着いて行くと
魚が一匹では淋しい、とか
そろそろ餌の時間だ、とか思い始め
落ち着かない気持ちになる
アスファルトに伸びる男の影を見て
それが僕自身の姿だと気づくのに
さして時間もかからなかった
夕方の公園で男が一人
ブランコをこいでいる
くたびれた感じのスーツを着て
サラリーマンのようにも見えるけれど
首から上に頭は無い
代わりに
水の入った水槽が乗っかっている
水槽の中には小さな魚が一匹いて
銀色の横腹を見せながら泳いでいる
溢れそうになりながらも
水槽から水をこぼすことなく
男はブランコをこぐ
こんな時間にスーツ姿の男が、とは
おそらく何か訳有りなのだろう
やがて男はブランコを止めて
公園を立ち去る
降りる時にこぼれた一滴の雫が涙に見えたのは
僕のつまらない感傷かもしれない
男の後を着いて行くと
魚が一匹では淋しい、とか
そろそろ餌の時間だ、とか思い始め
落ち着かない気持ちになる
アスファルトに伸びる男の影を見て
それが僕自身の姿だと気づくのに
さして時間もかからなかった
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