プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
56
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2010/02/21 (Sun)
詩
夏の正午に駅が沈む
誰かが思い出さなければ
なくなってしまうかのように
向日葵が咲く、その近くで
若い駅員が打ち水をしている
息づかいは聞こえなくても
肩を見れば呼吸をしているのがわかる
反対側のホームに列車が到着する
誰も降りず、誰も乗らず
海のある町に向かって出発する
あと六分、列車は来ない
あと六分私はここにいて
あと二十数分後には
ここよりも賑やかな人ごみの中にいる
ほんの一瞬、建物と建物の間から
向日葵が見える場所がある
私だけの秘密のはずなのに
みな足早に歩いていても
そのことを知っている様子で
一瞥すると
再び呼吸を始める
夏の正午に駅が沈む
誰かが思い出さなければ
なくなってしまうかのように
向日葵が咲く、その近くで
若い駅員が打ち水をしている
息づかいは聞こえなくても
肩を見れば呼吸をしているのがわかる
反対側のホームに列車が到着する
誰も降りず、誰も乗らず
海のある町に向かって出発する
あと六分、列車は来ない
あと六分私はここにいて
あと二十数分後には
ここよりも賑やかな人ごみの中にいる
ほんの一瞬、建物と建物の間から
向日葵が見える場所がある
私だけの秘密のはずなのに
みな足早に歩いていても
そのことを知っている様子で
一瞥すると
再び呼吸を始める
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