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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
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男性
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1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2010/02/01 (Mon)
 
 
光が蒸発していく駅舎
待合室の隅のほうで
一匹のエンマコオロギが
行き場をなくしている

他に行くところのない子供たち
髪にきれいに飾られた赤いリボン
鼻から伸びているチューブ
幸せ、不幸せを感じられるうちは
人はまだ幸せなのかもしれない
誰に謝ってよいのかわからないけれど
僕の生活は幸せに満ちている

飛べない羽がある
語れない唇がある
いのちを守りたい、と
政治家が高いところから演説をする
僕は僕のいのちに言い淀んでしまう
 




※「いのちを守りたい」
 平成二十二年一月二十九日
 鳩山総理大臣 施政方針演説より



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無題
私(達)には戦争体験がありませんが、私の父達の年代はちょうど境目でした。昭和31年生の私にとってはたかだか十一年前のことで、現在から遡って十一年前は克明に覚えていますから、たったそれだけの時間差で今の私がいるのだと考えますと、父達の年代の人達に申し訳ない気持ちに駆られます。
差しあたり今日明日には、この日本では戦争は起こらないかもしれませんが、私の詩の師匠は凄惨な戦争体験があって、だから「生」と言うものには執拗に厳格だった詩人でした。「いのちを守りたい」なんて言ったら、お前のそのことばは本物か?って、烈火のごとく怒っただろうと思いました。
(たもつさんの詩とは関係なくてゴメンナサイ)
坂井一則 2010/02/09(Tue)12:08:03 編集
>坂井一則さん
僕は42年生まれで、小中学生のときに「戦争を知らない子供たち」を散々歌わされました(今考えると学生運動をしてきた教師たちの政治的な思想も背景にあったのだとも思いますが)。
生きている、ということに違和感を覚えます。そしてそのことを誰かに謝りたくなります。
今現在、身近に感じられる形で日本は戦争にまきこまれてはいませんが、まだ、戦後は終わっていない、寧ろ戦争直後の後遺症はますます日本いたるところに様々な形で深刻に根をはっているものと思われます。
命、という言葉の軽さ。その軽さを実感して初めてその重さに気づく、というのはやり切れない思いです。
たもつ 2010/02/10(Wed)18:58:59 編集
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