プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2005/12/04 (Sun)
五十一のデッサン
あそこにいる人が
あなたの本物のお兄さんだ、と
偽物の兄は言った
青空にあんなに高く手を挙げて
いつまで疲れないのだろうか
明日になったら
偽物の兄が大好きな
餡子のお菓子を持って
本物の兄に挨拶に行こう
そう考えているうちに
すっかり朝になり
やっと諦めに似た気持ちになった
あなたの本物のお兄さんだ、と
偽物の兄は言った
青空にあんなに高く手を挙げて
いつまで疲れないのだろうか
明日になったら
偽物の兄が大好きな
餡子のお菓子を持って
本物の兄に挨拶に行こう
そう考えているうちに
すっかり朝になり
やっと諦めに似た気持ちになった
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2004/05/05 (Wed)
五十一のデッサン
ねこが
ねずみを追いかける
そんなアメリカ製の漫画に
笑っていたのも昔のことだ
今ではねこが如何に楽しそうに
そして残酷にねずみをなぶり殺すのか
僕は知ってしまった
これを何かのメタファと思わないで欲しい
大好きな君よ
初めてネクタリンという果実を食べた朝に
僕はこれを書いている
ねずみを追いかける
そんなアメリカ製の漫画に
笑っていたのも昔のことだ
今ではねこが如何に楽しそうに
そして残酷にねずみをなぶり殺すのか
僕は知ってしまった
これを何かのメタファと思わないで欲しい
大好きな君よ
初めてネクタリンという果実を食べた朝に
僕はこれを書いている
2004/04/05 (Mon)
五十一のデッサン
庭の木にセミの抜け殻があった
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
どうしていいのか、もて余した僕は
こっそり、ぬか床に隠したのだった
夕食の時
今日のぬか漬けはいつもと一味違うなあ
父のご機嫌な声を聞きながら
今度生まれ変わることがあったなら
何か儚いものでいいと思った
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
どうしていいのか、もて余した僕は
こっそり、ぬか床に隠したのだった
夕食の時
今日のぬか漬けはいつもと一味違うなあ
父のご機嫌な声を聞きながら
今度生まれ変わることがあったなら
何か儚いものでいいと思った
2004/02/23 (Mon)
五十一のデッサン
にんむ
ぼくの任務
にんぷ
きみは妊婦
にんにく
入れる
にくそん
入れない
にす
塗る
にべあ
塗る
にべあ
滑る
にせい
バビルの塔に住んでいる
にく
肉
にら
入れる
にく
入れる
にっぽん
ちゃちゃちゃ
にほんちゃ
ちゃちゃ
にんじん
持ち歩くそして入れる
にんむ
ぼくの任務
にんぷ
きみは妊婦
にんむ
僕は任務
にんぷ
僕は妊婦ある日産む
2004/02/13 (Fri)
五十一のデッサン
なるようになる
つまりそれは
ならないようにはならない
ないものはないのだ!
夏の空
一番匂いのしないところを
ひとつの正方形が滑空していく
ないものはいつもない
そういえばそう
まだ
あなたの名前を聞いてなかった
2004/02/12 (Thu)
五十一のデッサン
小鳥屋のおじさんは
鳥よりも速く走ることができます
毎日インコたちに
「ご主人様は鳥よりも偉い」
と教えようとするのですが
「コンバンハ」
しか言わないものだから
そのお店には朝が来ません
ある夜、西の空で
小規模な流星群が観測されました
コンバンハ
コンバンハ
これは誰かに宛てた
手紙からの引用です
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