忍者ブログ
こっそりと詩を書く男の人
  プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
  ブログ内検索
  月間アーカイブ

  最新記事
(05/17)
(05/15)
(05/14)
(05/13)
(05/11)
  最新コメント
[04/30 たもつ]
[04/29 GOKU]
[04/27 たもつ]
[04/27 土屋 怜]
[03/07 たもつ]
  最新トラックバック
(12/15)
***
(07/29)
  投票所
     
クリックで投票
 ↓ ↓ ↓
人気blogランキング
    
  バーコード
  カウンター
[1] [2] [3] [4] [5]
2003/12/13 (Sat)
試験管の中に
一篇の詩がある
昔、科学者だった父が
生成に成功したものだ

父は本気で
詩で人を救うことができる
と、考えていたようだ
けれど、父が誰を救おうとしていたのか
僕は知らない
何故なら母を
そんなもので救うことはできない
父は知っていたはずだから

父も母ももう
詩の届かないところに行ってしまって
僕は今、言葉を紡いでいる
父の遺志を継ぐとか
母に捧げるとか
そんなものではなくて
僕が科学者になり損なってしまったからに
他ならない

誰に届けようとしているのだろう
誰を救おうとしているのだろう
ただ、誰かの中で
この言葉がささいな化学反応を起こし
わずか一滴の精油みたいなものになれば
僕はそれを詩と呼びたい
PR
2003/12/02 (Tue)
さっきからさ
そこにある

が歪んでるんだよ
いきすぎ、いきすぎ
そうそう
そこをあと3ミリ左に
あっ、だめだめ
勝手に触っちゃいけない
ひとは下だってば
さるのもうちょっと下
騒ぐな、うるさい
2003/11/28 (Fri)
夜中に突然
こどもが泣き出した
夢の中で
転んだ拍子に

を二つに割ってしまったのだ、と

割れるということは
分かち合えるということなんだよ
そう言って二人で半分ずつ持つことにした

あの時の

の半分を
僕はまだ大事に持っている

そして、まだ持っているだろうか
残りの半分を
僕の中の
幼いこどもは

2003/11/25 (Tue)
夜遅くまで

の生える音を
聞いていたね
横ぼうのあたりがつっかえたけど
それでも最後には



として立派だったね
翌日、きみは髪の毛を切って
僕だけ
どうしていいのかわからなかった

2003/11/23 (Sun)
くしゃみをしたら
身体が

の字になった

何かを見たような気がして
もう一度身体を

の字にすると
それは
くつのつま先だった

くもり空の下を
たくさんの人が歩いていた
ところどころに
小さな

があったんだよ、って
今なら
あったんだよ、って

2003/11/21 (Fri)
きっと戻る

その言葉は
僕の聞き違いだったのだろうか
君が

木と戻る

なんて

見事な枝ぶりですね
そうほめると
恥ずかしそうに
ゆさゆさ揺れるものだから
部屋は瞬く間に
葉っぱだらけになってしまう

放っておけば勝手に光合成するから
って
そんな問題じゃない


2003/11/20 (Thu)
かんぺきなかんづめ
かんぺきなかんづめ
かんぺきなかんづめ

忘れていた呪文をふと思い出して
となえてみる
何が起こるのか、どきどきしていたら
缶詰が三つ出てきて
しかもそれは
完璧だった

肝心の
缶きりを出す呪文が思い出せなくて

かんぺきなかんきり
かんぺきなかんきり
かんぺきなかんきり

となえてみたけど
缶きりは出てこない
かわりにどこかで
カチリ
という音

この部屋で何かが起こったのは確かだ

2003/11/18 (Tue)
うっすら
ふりつもる
それは
うそ
もしくは
うそ
っぽいもの

あなたからの手紙

は、いつものように
うつくしく
わんきょくして


2003/11/18 (Tue)
列車から降りると
駅の周りは一面

の花でいっぱいだった
若い駅員が鉢植えの

の花に水をあげている
あれはきっと
春と呼ばれる季節だったに
ちがいない
君が僕のてのひらに

と、小さく書いたのも

2003/11/18 (Tue)

と目が合って
そのクルリンとしたところの穴が

の目だと初めてしった
とりあえず

っと
驚いて
それから
もう
夜だった


ブログ [PR]メイク スマートフォン
* ILLUSTRATION BY nyao *