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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2002/02/05 (Tue)
一家全員がそろったのは
昨年の正月以来だろうか
兄嫁が妊娠したという話を聞くと
父はたいそう喜び
押入れからアルバムを取りだし
いつもの昔話をする

それは色あせた1枚の集合写真
40人ほど写っているそのなかで
一番前列中央が祖父と祖母で
その膝に抱っこされているのが私
父は10人兄弟の上から数えて6番目
何か一族の集まりだったのだろうが
誰もその理由を覚えていない

父が話すことといえば決まって祖父のことで
貧しかった農家に生まれたことから始まって
その類いまれなる頭のよさに
村をあげて旧制中学に行かせたことや
医者になってからのその「赤髭先生」ぶりまで

その話が始まると要領の良い妻はいつも
思い出したかのように用事を見つけては中座する
兄嫁はせっかくの父の喜びを壊したくないようで
何回も聞いたその話にふんふんと頷いている
兄と私はそ知らぬ顔でテレビを見ていたりする

一族が写った色あせた集合写真
そこに写っている人間は
祖父母も含め何人かは他界してしまった

私は時々その人たちを忘れぬように
父の10人兄弟とその配偶者たちを
年齢順に並べる
床の中で眠りに入る直前や
満員電車に揺られながら

話はいよいよ佳境に入り
祖父と野口英世博士との親交に及び
ますます語る口調にも熱が入る

そんな父もだいぶ小さくなった
そういえば今年
写真の中の祖父の年齢を
超えることになる
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