こっそりと詩化学

　
　
白地図に雪が降り積もる
数える僕の手は
色のない犬になる
古い電解質の父が
真新しい元素記号を生成している間に
妹は今日はじめて
言葉を書いた
それを言葉だと信じて疑わないので
僕は薄い溶液に嗚咽しながら
ひとつひとつ添削をして
あきらめていく
幅広の机から化学が溢れ出して
その向こう、暖かな場所では
母が微笑みを絶やすことなく
世界を切り刻んでる
　　
　　

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Comment(4)

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無題

なかなか難しいです。溶液は何を意味してるんだろう。。。

たなぴー 2008/07/04(Fri)09:23:56 編集

>たなぴーさん

こんにちは。
意味、はあるかもしれないし。
ないかもしれないし。
自分の感じたことを言葉にしていくとどうしてもうそ臭くなって、どうやって言葉にできないところを言葉にしようか、そんなことを考えてます。
頭で考えなければいけない文章は、たとえ拙くても言葉をつくして、詩ではなく散文で書くべきだと個人的には思ってます。

たもつ 2008/07/05(Sat)14:35:33 編集

白地図

白地図スキでした～地図は読めない女(確かに)でしたがなぜか白地図を色鉛筆でぬりぬりするのが大好きでした。たもつさんらしくてハマる詩です～
がんばれがんばれた・も・つー(深雪はがんばれてません)

深雪 2008/07/07(Mon)19:16:51 編集

>深雪さん

こんにちは。
白地図を作る人になってみたいな、いえ、思いつきなんですけどね。
たもつも頑張れてません、ＹＯ

たもつ 2008/07/07(Mon)23:05:24 編集

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