プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2004/11/11 (Thu)
詩
イエーイ! 家
俺らのため息というため息 体毛という体毛 のすべて
には窓が取り付けられている 家
窓という窓には俺らの手形
という手形にも窓
ところどころは出窓として取り繕っております
イエーイ!
お涙頂戴 俺らが生きていくために必要な涙をくださいませんか
柱の一本一本 床板の一枚一枚が涙で出来ている
築ニ年の木造住宅なのです
通勤靴に踏まれながらも 靴下を履き続けようとする 家
バスの圧力に屈しそうになりながら なおもその存在 家
階段を降りる階段 クローゼットで待つクローゼット
家を出る家 家に入る家
イエーイ!
床屋のサインポールに朝から話しかけていたばあさん
見せたかった 家
ある日突然に星屑となった
きっと俺らはある日突然に家となる
もっと窓を作っておけば良かった
サインポールをたくさん用意しておけば良かった
抱きしめると 遺影 俺らの 遺影 俺らは 遺影
風と像の見分けがつかない
イエイ イエーイ! 家
足元に咲く花を見れば空の小ささが良くわかる
俺らはこんな小さいもののためには生きていけないねえ と 家
玄関に立ち止まれば向こう側でこっち側と鉢合わせをする 家
俺らが朝食の準備をしている間にも
今日という今日に窓を取り付けている家がある
俺らのため息というため息 体毛という体毛 のすべて
には窓が取り付けられている 家
窓という窓には俺らの手形
という手形にも窓
ところどころは出窓として取り繕っております
イエーイ!
お涙頂戴 俺らが生きていくために必要な涙をくださいませんか
柱の一本一本 床板の一枚一枚が涙で出来ている
築ニ年の木造住宅なのです
通勤靴に踏まれながらも 靴下を履き続けようとする 家
バスの圧力に屈しそうになりながら なおもその存在 家
階段を降りる階段 クローゼットで待つクローゼット
家を出る家 家に入る家
イエーイ!
床屋のサインポールに朝から話しかけていたばあさん
見せたかった 家
ある日突然に星屑となった
きっと俺らはある日突然に家となる
もっと窓を作っておけば良かった
サインポールをたくさん用意しておけば良かった
抱きしめると 遺影 俺らの 遺影 俺らは 遺影
風と像の見分けがつかない
イエイ イエーイ! 家
足元に咲く花を見れば空の小ささが良くわかる
俺らはこんな小さいもののためには生きていけないねえ と 家
玄関に立ち止まれば向こう側でこっち側と鉢合わせをする 家
俺らが朝食の準備をしている間にも
今日という今日に窓を取り付けている家がある
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