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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2009/08/04 (Tue)
 
 
水槽を抱えて
列車を待ってる
水槽の中には
やはり駅とホームがあって
幼いわたしがひとり
帽子を被って立っている
ある長い夏の休みの間
ずっと被っていた帽子だった
水の中もやはり暑いのだろうか
時々手で顔や首筋を扇いでいる
その度に水面が小さく揺れる
やって来た列車に乗ると
車内には
どこかに行きたい人と
どこかに行かなければいけない人と
どこにも行くあてのない人とがいて
みな同じように水槽を抱え
黙って座席に腰掛けている
水圧で耳が塞がれているような
静けさのなかを列車は進む
やがて鈍くなっていく速度と
崩れていく形という形
本当は自分自身が
水槽の中にいたのだと気づく
帽子を被ったわたしが列車に乗るのが
水槽のプラスチック越しに見える
会いたい人がいて
見せたいものがあった
ただそれだけがすべてで
それだけですべて
許される気がしていた
 
 
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無題
たもつさんの作品集相方に読ませてみたら3作品読み終えたところで「たもつさんの作品は今は読めない」「読んだら涙がとまらない」からだそうでどの作品にもまんべんなく泣かされてしまうようです。「自分が人生を成功するまでは読まない」と目をうるませティッシュで鼻をかみながら言ってました。私の詩で泣いたのは一作しかないっつうに。この水槽の詩も素晴らしいです。優しい。
深雪 2009/08/06(Thu)00:18:48 編集
>深雪さん
こんにちは。僕の奥さんも、僕の詩を読んで泣いてなどくれませんよ。頭がおかしいんじゃない?で、おしまい(涙)
相方さんに、よろしくお伝えください。
それと、僕も何も成功した人間ではないので、これ、たもつから、とビールの一杯でも差し上げてください。
たもつ 2009/08/07(Fri)20:11:17 編集
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