プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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一人目の盗賊は目を瞑った
二人目の盗賊は葉の匂いをかいだ
三人目の盗賊は百本の口紅を盗んだ後アル中の妻に口紅を一本買って帰った
四人目の盗賊は人形の頭を終日かじり続けた
五人目の盗賊はあと少しだった
六人目の盗賊は海賊に転職するために履歴書を書く練習をしている
七人目の盗賊は偏頭痛がひどかったので八人目の盗賊の右肩を撃った
八人目の盗賊は外国のコメディーを見ながら九人目の盗賊の左大腿骨を撃った
九人目の盗賊は病院に行く途中、道に落ちていた鳥かごにつまずいて死んだ
十人目の盗賊は理由を知らされることなく今日初めて生まれた
初めてみる世界は美しく
そして肌寒かった
やがて温かくなるといつしかそのことは忘れ
新しい経験だけが記憶として積み重ねられた
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私は何番目の盗賊?
こんばんは。坂井です。
いつ見ても、たもつさんの作品は色々考えさせてくれます。
この作品には意味付けは不要でしょうね。読み手が思い当たる人物をひとりずつ何番目の「盗賊」に相当するか想像すればいいのです。
ネット上で目にする多くの作品は比喩に頼りすぎていて、言葉と映像が隔離し過ぎています。そしてそれらの大半が自意識過剰で、まるで保護者のような作品を書いています。詩は過保護である必要は全くないと思うのです。詩は読み手にとって初めて詩になるのであって、書き手が自分の中で詩を作っていてはいけないと思うのです。
ところでこの詩で一番気になった盗賊は五人目。五人目は私自身かなぁ?(もっとも全部オマエじゃないかといわれれば、オモイアタルフシがないわけじゃないけど・・・)
いつ見ても、たもつさんの作品は色々考えさせてくれます。
この作品には意味付けは不要でしょうね。読み手が思い当たる人物をひとりずつ何番目の「盗賊」に相当するか想像すればいいのです。
ネット上で目にする多くの作品は比喩に頼りすぎていて、言葉と映像が隔離し過ぎています。そしてそれらの大半が自意識過剰で、まるで保護者のような作品を書いています。詩は過保護である必要は全くないと思うのです。詩は読み手にとって初めて詩になるのであって、書き手が自分の中で詩を作っていてはいけないと思うのです。
ところでこの詩で一番気になった盗賊は五人目。五人目は私自身かなぁ?(もっとも全部オマエじゃないかといわれれば、オモイアタルフシがないわけじゃないけど・・・)