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こっそりと詩を書く男の人
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たもつ
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58
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男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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2001/10/01 (Mon)
机の上には地図と時刻表
遥か彼方を夢見て見るが
金と暇がない

枕もとには丸めたYシャツと
初めて買ったエロ本
表紙が意味も無く笑っている

万年床で思うのは
いつもゆう子のことばかり

大人の理屈を押し付ける地方公務員と
群れることしかしない制服たちに囲まれて
毎日は息苦しい
学校になんか行きたくないが
そうしないとゆう子に会えない

予習も復習もせず
つけっぱなした電気のしたで
眠りに落ちていく
足りない睡眠時間は物理の時間に補えばいい
もしゆう子が休むようなことがあったら
適当に切り上げて眠り直せばいい
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2001/09/29 (Sat)
街のネオンは元気です
居酒屋が並ぶこの裏通りは
嘔吐物と油の匂いがします
なんだか怪しい雲行きだ

今ごろ娘は寝てるだろう
妻も夢見て寝てるだろう
大丈夫、
家の鍵は忘れずに持ってきましたよ

お互い酒の飲み方が上手になりましたね
今日の酔いを明日に持ち越さず
愚痴もそこそこ、バカもそこそこ
語り合う夢の量は減ったけど
だてに皺の数は増えてませんね

それぢゃ、さようなら
おやすみなさい
また会う日まで
お元気で
2001/09/28 (Fri)
もしも翼があったなら
鳥と間違われて鉄砲で撃たれるかもしれません

飛行機と間違われて
誰かが搭乗しようとするかもしれません

とり人間コンテストの会場はこちらですと
高台に案内されるかもしれません

口の中にお金を放りこまれ
羽を一本むしり取られてしまうかもしれません

「あなたは天使ですか」
と拝まれるかも
「あなたは悪魔ですか」
と祈祷されるかも

そういう可能性も無きにしも有らず
かもしれません

そんな面倒な事にまき込まれることは
真っ平御免なので

スタコラサッサと大空にトンズラです


2001/09/28 (Fri)
不安は突然やってくる

朝のまどろみ
通勤途中の満員電車
昼飯のオニギリを食ってる最中
夕げのテレビ
就寝前の床の中

その度に焦燥感にかられても
原因が思い当たらず

したがって
対処の仕様も無く

きっと理由をつきつめていくと
DNAにでも聞いてみなければわかりますまい
2001/09/26 (Wed)
ようかんが街をつつんで
今日も夜がやってきました

駅からの帰り道なんですが
星々は百円ショップのようにチープにまたたいて
さしずめ月は壊れたひょうたんってとこですか

秋の虫がいい声で鳴く季節となりました
でも、あれは鳴いているのではなく
羽を擦り合わせて出している音だそうですね

同じ月を見上げ酒を酌み交わし
仕事の愚痴を言い合った先輩も
3年前に死んでしまいました
記憶の断片は
ジグソーパズルのピースのようにバラバラになり
もはや修復も不可能で
顔もおぼろげにしか思い出せません

社宅の3階の窓からは小さな灯りがもれ
今日もまたあそこで一日が終わるのでしょう
幸せだという実感はありませんが
どうやら不幸でないことだけは確かなようです


2001/09/26 (Wed)
夢や愛や希望とか
そんなもん、捨てちまったわけじゃあねえ

現実にまみれたこの両手は
決して汚れちまったわけじゃねえ

何も語らぬこの口は
嘘つくためにあるわけじゃねえ
だてに脂肪はついてねえ

理解して欲しいとは思っちゃいねえ
ホントは理解して欲しいんでしょ?
そんな意地悪は言っちゃあいけねえ

ゴルフの話はしたくねえ
150切ったことがねえ

晩酌は発泡酒でもかまわねえ
もちろん手酌でかまわねえ
サカナはあぶったイカなんて贅沢言わねえ

いつまで書いてもキリがねえ
いつまでたってもオチがねえ

若い奴の理想を叩き壊す
そんな野暮はしたかあねえ

たまにつくため息は
何故だか家族に聞かれたくねえ

2001/09/23 (Sun)
私はポツンだ
宇宙のポツンだ
名も無く朽ち果てていく
歴史のポツンだ

それでも大地に立ち
呼吸をし
飯を喰らい
排泄し続ける

この私という存在
2001/09/23 (Sun)
二十歳になっても何も変らない
ただ何かを変えたくなった

今の自分を不幸だとは思わない
でも決して幸せとはいえない

キャンパスを飛び交う拡声器の声
その熱さの中で
彼らは自分を確かめている

雨上がりのスクランブル
背を丸めてわたる者たち
いつの日か頭の上に太陽が輝いていることも
忘れてしまった

やりたいようにやった奴の勝ちだ
そう思ったのは二十歳だった

このまま生きたくない
このまま死にたくない


2001/09/21 (Fri)
もしオレが屍になったら
涙のひとつぶでも流してくださいな
死んだ後のことなんて
確認のしようもないんだけど

本音を言えば
例えオマエがお亡くなりになったところで
それはきっと遠い世界でおこった
ひとつぶの現象にしかすぎず
気づくこともなく
日々の生活をこなし
オレは泣くこともないんだろ

それでは、バイバイ

2001/09/19 (Wed)
どうやら地球はまあるいようだね、ワトソン君
ぢゃ、あとはよろしく
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* ILLUSTRATION BY nyao *