プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
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こっそりと詩を書く男の人
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いらいら
かりかり
そわそわ
たじたじ
なあなあ
ぺこぺこ
むらむら
ゆるゆる
らんらんらん
わいわい騒ぐこれたちを
広口ビンに詰め込み終わったら
どっこいしょと背負って
今日もお出かけします
かりかり
そわそわ
たじたじ
なあなあ
ぺこぺこ
むらむら
ゆるゆる
らんらんらん
わいわい騒ぐこれたちを
広口ビンに詰め込み終わったら
どっこいしょと背負って
今日もお出かけします
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はあっとガラスを曇らせて
描いた二人のあいあい傘を
君と目が合い雑巾で
慌てて消した居残り掃除
笑って手を振る友たちに
雑巾振ってさようなら
後ろで見ていた先生に
ゲンコツくらった居残り掃除
描いた二人のあいあい傘を
君と目が合い雑巾で
慌てて消した居残り掃除
笑って手を振る友たちに
雑巾振ってさようなら
後ろで見ていた先生に
ゲンコツくらった居残り掃除


アスファルトを割って
小さな花は咲きました
私は花の名前を知りません
花も私の名前を知りません
花は花の名前を知りませんし
スナック「花」のママを知りません
そうして花は咲きました
私は私の名前を知っています
スナック「花」のママとは適度にお知り合いです
でも、未だに私は自身を知りません
そうして私は働きます
花は自身を知らないでしょうか
それを私は知りません
翌日、靴々や自転車に踏まれ
小さな花は散りました
その一生が長かったのか、短かったのか
それは花でなければわかりません
平成13年10月11日
未だに私は自身の一生を知りません
そうして今日も出勤します
小さな花は咲きました
私は花の名前を知りません
花も私の名前を知りません
花は花の名前を知りませんし
スナック「花」のママを知りません
そうして花は咲きました
私は私の名前を知っています
スナック「花」のママとは適度にお知り合いです
でも、未だに私は自身を知りません
そうして私は働きます
花は自身を知らないでしょうか
それを私は知りません
翌日、靴々や自転車に踏まれ
小さな花は散りました
その一生が長かったのか、短かったのか
それは花でなければわかりません
平成13年10月11日
未だに私は自身の一生を知りません
そうして今日も出勤します


つかまえてきたおたまじゃくし
入れる水槽がなくって
台所からこっそり鍋を持ってきたんだ
当然のごとく母さんに見つかって
こっぴどく怒られて
じゃあ、水槽買ってくれよ
萩ちゃんだって、平野だって、貝瀬くんだって
みんな水槽持ってるよ
母さんはビンタを一発くらわせ
にらみつける
俺も涙目でにらみつける
でも次の日どこからか水槽を調達してきた母さん
買ってきたのか、もらってきたのか
最後まで教えてくれなかったけど
そういえば、母さん
俺なあ、言われたとおり
成長したカエル、もとの田んぼに帰してきんだよ
なんで今ごろこんなこと思い出すのか
自分でも笑っちまうよ
母さん、ありがとう
忘れないよ、母さん
いや、まだ20km先の実家で健在であるが
入れる水槽がなくって
台所からこっそり鍋を持ってきたんだ
当然のごとく母さんに見つかって
こっぴどく怒られて
じゃあ、水槽買ってくれよ
萩ちゃんだって、平野だって、貝瀬くんだって
みんな水槽持ってるよ
母さんはビンタを一発くらわせ
にらみつける
俺も涙目でにらみつける
でも次の日どこからか水槽を調達してきた母さん
買ってきたのか、もらってきたのか
最後まで教えてくれなかったけど
そういえば、母さん
俺なあ、言われたとおり
成長したカエル、もとの田んぼに帰してきんだよ
なんで今ごろこんなこと思い出すのか
自分でも笑っちまうよ
母さん、ありがとう
忘れないよ、母さん
いや、まだ20km先の実家で健在であるが


心に満月が煌々と輝くこんな夜は
言葉があまりに溢れ出してくるから
何も書かないで眠る
僕はきみたちの支配者じゃないかわりに
きみたちも僕を溺れさせるようなことは
しないでいただきたい
それは僕たちの
何より大切な約束ごと
「明日考えられることは明日」
だから、おやすみ
みなさん
言葉があまりに溢れ出してくるから
何も書かないで眠る
僕はきみたちの支配者じゃないかわりに
きみたちも僕を溺れさせるようなことは
しないでいただきたい
それは僕たちの
何より大切な約束ごと
「明日考えられることは明日」
だから、おやすみ
みなさん


突然空が泣き出して、私は濡れる
そぼ降る雨に濡れる
なのに私はささない
傘をささない
傘をささずにうつむき加減に歩く
歩くのは街
街のなか
そして人ごみのなか
人ごみは駅前のメインストリートから続いて
続く先は百貨店、飲み屋街、パチンコ屋、
それぞれの家路
家路は近く、あるいは遠く
遠くは見通せない
見通せないのは雨脚が強いから
強くなったから
そして私は歩く
傘をささずに歩く
帰る場所があるというのに
こんな日もたまにはいい
きっといいだろう
いいさ、こんな雨の日も
雨はさらに強くなりつつある
あるのは私
雨のなか傘をささずに歩く私
帰る場所を探して家路につく私
うつむき加減に人ごみのなかを
そぼ降る雨に濡れる
なのに私はささない
傘をささない
傘をささずにうつむき加減に歩く
歩くのは街
街のなか
そして人ごみのなか
人ごみは駅前のメインストリートから続いて
続く先は百貨店、飲み屋街、パチンコ屋、
それぞれの家路
家路は近く、あるいは遠く
遠くは見通せない
見通せないのは雨脚が強いから
強くなったから
そして私は歩く
傘をささずに歩く
帰る場所があるというのに
こんな日もたまにはいい
きっといいだろう
いいさ、こんな雨の日も
雨はさらに強くなりつつある
あるのは私
雨のなか傘をささずに歩く私
帰る場所を探して家路につく私
うつむき加減に人ごみのなかを


私はもう涙しません
何故なら、そう決めたからです
だからもう涙しないのです
地球温暖化が進んでいるといわれている昨今
これからの降雨量も心配でしょ
だから貴重な水資源を失いたくないのです
ついでにその他のタンパク質や脂質やミネラルも
だから私は涙しないのです
だから私は涙しないのですが泣くことはします
何故なら涙しなくても泣くことはできるから
場末のキャバレーでウサギの耳が生えたお姉さんの
貧弱な乳房を揉みながら
命乞いする兵士の眉間に銃を突きつけ
唇の端にくそったれな薄ら笑いを浮かべながら
歯の間につまったキャベツの切れ端を
舌でとろうとこんなふうに顔を歪めながらでも
泣くことは可能だからです
だから涙はしないのです
そう決めたのですから
ここでお別れしたとしても涙することはないのです
その夜、病気の妻に代わって台所に立った私は
玉ねぎを刻みながら不覚にもさめざめと涙しました
切れない包丁で細胞をつぶし
硫化アリルをたくさん出してしまったからです
何故なら、そう決めたからです
だからもう涙しないのです
地球温暖化が進んでいるといわれている昨今
これからの降雨量も心配でしょ
だから貴重な水資源を失いたくないのです
ついでにその他のタンパク質や脂質やミネラルも
だから私は涙しないのです
だから私は涙しないのですが泣くことはします
何故なら涙しなくても泣くことはできるから
場末のキャバレーでウサギの耳が生えたお姉さんの
貧弱な乳房を揉みながら
命乞いする兵士の眉間に銃を突きつけ
唇の端にくそったれな薄ら笑いを浮かべながら
歯の間につまったキャベツの切れ端を
舌でとろうとこんなふうに顔を歪めながらでも
泣くことは可能だからです
だから涙はしないのです
そう決めたのですから
ここでお別れしたとしても涙することはないのです
その夜、病気の妻に代わって台所に立った私は
玉ねぎを刻みながら不覚にもさめざめと涙しました
切れない包丁で細胞をつぶし
硫化アリルをたくさん出してしまったからです


納豆をかき混ぜながらきみは
深夜まで見続けた同じ映像に目が釘付けで
醤油とって、と差し出す手に
マヨネーズを渡したとしても
きっと気づかないことでしょう
ときおり
あっ、とか
ふう、とか発しながら
今後の世界情勢なんかを聞いても
私が気の無い返事ばかり繰り返すものですから
かき混ぜる手にも自ずと力が入るよう
二人で暮らし始めてから
2、3の痴話喧嘩を除いては
毎日同じような朝をむかえ
この平和が永遠であるかのように振舞うのですが
それはまったく根拠のないこと
すべてのものは劣化するという
世の法則に照らし合わせれば
安らかな二人の空間も
いずれ消滅する日がくるのでしょう
そんなことを考えていたおかげで
いつまでこうして一緒にいられるんだろうね、と
トンチンカンな謎かけをして
余計に低血圧のきみを苛立たせてしまうのです
深夜まで見続けた同じ映像に目が釘付けで
醤油とって、と差し出す手に
マヨネーズを渡したとしても
きっと気づかないことでしょう
ときおり
あっ、とか
ふう、とか発しながら
今後の世界情勢なんかを聞いても
私が気の無い返事ばかり繰り返すものですから
かき混ぜる手にも自ずと力が入るよう
二人で暮らし始めてから
2、3の痴話喧嘩を除いては
毎日同じような朝をむかえ
この平和が永遠であるかのように振舞うのですが
それはまったく根拠のないこと
すべてのものは劣化するという
世の法則に照らし合わせれば
安らかな二人の空間も
いずれ消滅する日がくるのでしょう
そんなことを考えていたおかげで
いつまでこうして一緒にいられるんだろうね、と
トンチンカンな謎かけをして
余計に低血圧のきみを苛立たせてしまうのです