プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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2012/06/17 (Sun)
五十一のデッサン
ケイコは献血に行く
ケイコは血圧が低い
血糖値は正常の範囲内で
血色は良く
健康的に見える
ケイコは毛が生えているが
蹴鞠のイメージはない
ケイコはケーキが好きだ
けれどケーキがケイコを好きとは限らない
ケイコは軽量の携帯電話を持ち
ケイコは稽古する
(血縁関係にあるマナブと)
ケイコは形而上学的に言えば
継続性のない経験と
結論しかない経緯とで
形成されている
ケイコは検討する
ケイコは決心する
ケイコは決定する
ケイコは削り
ケイコが削られる
京王線沿線を歩き
結婚式場の脇を抜け
献血に急ぐ
傾斜を降りるケイコの姿が
景色の一部になる
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2012/06/13 (Wed)
詩
ダムのほとりにある木造の役場に
申請書を出した
数枚の資料を添付した
簡素な手続きで済む些細なものでも
無いと困ることが時々ある
花が咲いている
名前が思い出せない
きみが好きだった花はもう
名前しか思い出せないのに
2012/06/10 (Sun)
詩
コンクリートの上で
小ぶりの卵が朝露に輝いていた
トンネルを抜けた役者たちは
そのまま川沿いを進んだ
数メートル手前まで来ている、
あれはたぶん桜前線
ほんの少し音がするね
上り坂もだらだらと長く続く
2012/06/09 (Sat)
詩
酸性雨が降る
あっけなく陥落した
街のいたるところに
葉の裏で僕らは雨宿りをして
そのままお互いを
好きになった
やがて雨はあがり
空を見上げる
僕らのシルエットは
何も伝えられない
並んだ文字になる
2012/06/08 (Fri)
詩
形のないバスが走ります
手を振ると
形のない手を振りかえしてくれます
お花見でもあるのでしょうか
工事中、というわけでもないのに
いつもよりたくさんの人たちが
息などをしながら
通りを歩いています
2012/06/06 (Wed)
詩
誰に手紙を書こうか
考えているうちに
便箋はみな鳥になって
飛んで行ってしまいました
ペンを持った私だけが
窓辺の席に座り
次の遠い春を待つ人のように
外の音を聞いたりしていました
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