プロフィール
HN:
たもつ
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1967/06/05
自己紹介:
こっそりと詩を書く男の人
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右手を挙げると
鏡に映る自分が左手を挙げた
右手を挙げさせるために
僕は左手を挙げる
外の方から小さな鳥のような鳴き声が聞こえる
空はまだ晴れているだろう
午後は爆弾を買いに都会へと行く
鏡に映る自分が左手を挙げた
右手を挙げさせるために
僕は左手を挙げる
外の方から小さな鳥のような鳴き声が聞こえる
空はまだ晴れているだろう
午後は爆弾を買いに都会へと行く
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(1)
駅から海へ
雨が落ち
いつもふたり
草のことを話して
(2)
質屋の縁(へり)を
魚らが訪問するよ
季節はとっくに
冬めいてね
(3)
義父がうなだれ
肩越しに秋の空を見る
子供は骨と
(4)
町の議会も終わり
帽子は空へ!
やがて
虹と呼ばれる
(5)
ゾウとキリン
どちらが虹か
忘れてたよ
夏の宿題を
駅から海へ
雨が落ち
いつもふたり
草のことを話して
(2)
質屋の縁(へり)を
魚らが訪問するよ
季節はとっくに
冬めいてね
(3)
義父がうなだれ
肩越しに秋の空を見る
子供は骨と
(4)
町の議会も終わり
帽子は空へ!
やがて
虹と呼ばれる
(5)
ゾウとキリン
どちらが虹か
忘れてたよ
夏の宿題を


午前、町の本会議場では
一般質問に立った初老の議員が
延々と演説をしている
議員も当局側も
数名が舟を漕ぎ始めた
誰が忘れていったのだろうか
傍聴人席には一冊の事典
その立派な装丁に頁を捲ることもできず
初夏の風は
またどこかへと去っていく
一般質問に立った初老の議員が
延々と演説をしている
議員も当局側も
数名が舟を漕ぎ始めた
誰が忘れていったのだろうか
傍聴人席には一冊の事典
その立派な装丁に頁を捲ることもできず
初夏の風は
またどこかへと去っていく


生存率数パーセントの旅に出るため
真夜中のステーションから
僕はシャトルに乗る
たとえ小指ひとつになったとしても
帰るべき場所を
忘れはしない
※MAWさん脚本「1999の空」に
真夜中のステーションから
僕はシャトルに乗る
たとえ小指ひとつになったとしても
帰るべき場所を
忘れはしない
※MAWさん脚本「1999の空」に


夜が街を歩いている
きらきら きらきら
瞬く星や月を身にまとって
夜が昼間の街を歩いている
きらきら きらきら
なんとゴージャスな
きっと昼食もゴージャスに違いない
誰もが夜に注目していたけれど
人殺し!
突然の叫び声が街中に響いて
皆、電柱のように目を瞑ってしまった
きらきら きらきら
瞬く星や月を身にまとって
夜が昼間の街を歩いている
きらきら きらきら
なんとゴージャスな
きっと昼食もゴージャスに違いない
誰もが夜に注目していたけれど
人殺し!
突然の叫び声が街中に響いて
皆、電柱のように目を瞑ってしまった


郵便屋が大きな声で歌いながら
手紙を一通
白いペンキのはげかかった郵便受けに
置いていった
さっきのは春の歌だったなあ
と思いながら
熱い夏の太陽の下
僕は草をむしり続けた
手紙を一通
白いペンキのはげかかった郵便受けに
置いていった
さっきのは春の歌だったなあ
と思いながら
熱い夏の太陽の下
僕は草をむしり続けた


いつも君を想っている
いつも君を感じている
君は僕が生まれたとき
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえどんなに遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい
いつも君を感じている
君は僕が生まれたとき
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえどんなに遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい


部屋は湿度を保ったまま1℃室温を下げた
コラーゲンをたっぷりと含んだ豚骨が
とろりとろり
太陽の見えない窓に向かって行進を始めている
バター・ビーンのパンチが虚しく空を切ったTVショー
水滴、したたって
レインコートのフードから不定形に
その間にも国境近くの町では
愛する人の帰りを待っている人がいた
コラーゲンをたっぷりと含んだ豚骨が
とろりとろり
太陽の見えない窓に向かって行進を始めている
バター・ビーンのパンチが虚しく空を切ったTVショー
水滴、したたって
レインコートのフードから不定形に
その間にも国境近くの町では
愛する人の帰りを待っている人がいた